年金「大卒は75歳以上第一目標!」

前回「公的年金支払いの穴」についてお話しました。
この「穴」で一番多いのは「20歳から就職までの間」と思われます。
この期間は最短でも24カ月、長い人は大学卒業の年齢によって36カ月以上にも及んでしまう人もいます。この期間は免除措置が取られる事が出来るので年金受給権利は失効しませんが金額が下がってしまうのが実態です。
満額得る上でこの穴を埋める方法は大きく2つあって、一つは未納期間が就職後10年以内であれば「追納」という形がとられますが、それを超えてしまうと60歳以上になってからの「任意加入」という方法になります。
要するにトータルの支払い月数を480カ月にすればよいのですが、現状では支払う時期が遅くなればなるほど当該年度の年金保険料の月額が高くなってしまうので任意加入では「お得感」が薄くなってしまい、もしご家族、近親者で該当者がいらっしゃるならば保険料をよく勘案の上追納、任意加入のどちらを取るかを検討するようにアドバイスしてあげてください。

ざっくりと計算すると、例えば60歳からの任意加入で480か月分の支払いを完了した場合、年金としてもらえる金額の積み重ね額との損益分岐点を考えると「約10年」というのがだいたい相場となっており、65歳からもらえるとしたら「75歳を過ぎれば元が取れる」というのが第一目標になります。
私の場合は60歳から31カ月任意加入をする事によって75.1歳を超えると元が取れる事がわかり「任意加入」を選択しました。

勿論毎年の保険料の推移や公的年金の受給額も多少変わってくるので厳密には決定できませんが、「当たらずとも遠からず」という状況と思います。

今日本人の平均寿命は80を男女とも超えており、75は決して高く無いハードルです。さあ頑張って長生きしましょう!